離れ特別室別邸 月代

別邸[月代] コンセプト

増澤信一郎氏設計監理 株式会社石井建築事務所増澤信一郎

温泉のまちづくり 宿りのかたち

有名温泉地は「まち」の中に大・中・小の旅館があって、それぞれを繋ぐ道沿いに住宅やお店、商家が点在し、「湯のまち」が出来ている。「まちの成り立ち」に戻って考えると、住宅やお店、商家が小路を介して連なる古い温泉町の中の廃屋を買い取って、戸建の蔵作りのお風呂や宿泊室、やがては外飯処をランダムに配し、坪庭や緑地をバランス良く挟み忍び込ませ、原点回帰の古くて新しい「まち」をかたちづくります。 私達はそんなヒューマン・スケールのにぎわいの小路の“はじまり”を予感し演出してまいります。

ホテルの快適さと旅館の寛ぎ、そして三朝の風と季節を感じて頂けることをテーマに設計をしました

客室は朝の街並みに溶け込む石州瓦の大屋根と格子が外観の特徴です。
石州瓦の色は、橋津屋が江戸時代に創業した際、実際に三朝に敷かれていた同じ赤色に再現したものです。
また内装は、外観とは対照的にモダンな内部空間としました。お庭を楽しむ寝室とリビング、高い天井、贅沢な洗面浴室空間など、温泉リゾートと呼ぶに相応しいスペックが盛り込まれています。
辺りが暗やんでくる頃からの間接照明や行灯などの光の演出もお楽しみ頂けるかと思います。

蔵の中で升湯に浸かるというイメージを形にしました

浴場は外観、内部空間共に、赤瓦白壁土蔵群の土蔵と格子を意識したデザインと致しました。
内風呂は、枡酒にお酒がなみなみと入っているイメージで、たっぷりと湯をたたえた浴槽の中へ人が入浴するイメージにしました。
内湯に入りながら、高い天井と大きな梁のある空間、そして足元湧出風の浴槽はこの三朝温泉で入浴するからこその価値をお客様へ提案したく思います。
露天風呂浴槽の内面の洗い出しや、檜の湯口から注がれてくる温泉の演出もお楽しみ下さい

倉吉・三朝温泉の古くからの街並みと風情を出来るだけ残しながら、現代風の快適性を追求し設計致しました。 三朝に吹く「風」と「季節」を感じて頂ける施設となるように皆様のお越しをお待ち致しております。

別邸[月代] ・離れ湯[雨情]について

増澤信一郎氏総合プロデュース 株式会社リョケン木村臣男

橋津屋は三朝(みささ)温泉発祥の温泉本通にあり、敷地内に自家使用の源泉を所有しています。
創業は享保年間(約300年前)で、三朝温泉の草分け的存在です。
今回新築の別邸月代は橋津屋から温泉神社への参拝通路にあります。
貸切庭園露天風呂「吟湯」槇の湯 檜の湯と、離れ湯 浴邸「雨情」の橋津屋界隈の一角に設けました。
三朝温泉から6km(1.5里)ほど離れた地に江戸時代、北前船で栄えた橋津港があります。この港界隈の商家、農家の方々にご贔屓いただいたことが屋号の由来です。客室1室からの開業でしたが、お客様に尽くし、喜んでいただき繁盛させて頂きました。お客様に喜んでいただくことを喜びとした創業者の心を大切に引き継いでいくことを別邸月代のコンセプトとしました。

この原点にちなんで、一棟一室専用庭園付の客室を別敷地に建設しました。
(館主・リョケンのコンセプトのもと設計監理は石井建築事務所(熱海)の佐藤部長と永田技師が携わりました)

客室はゆったり85平米の専用スペースにリビング洋室と8帖和室の構成です。
チエックイン手続きは橋津屋本館でさせていただき、80歩離れた別邸月代にご案内します。
別邸専用のキーをご用意して、プライバシーに配慮しています。
食事提供:夕食・朝食共、橋津屋本館にて提供します。
三朝温泉での旅館の新しい宿泊スタイルとして、別邸月代がお客様に評価いただき永く繁昌できるように精進していきたいと思います。

館主のこだわり

専用庭園は限られた中にも三朝の四季を感じていただける趣きに心掛けています。
三朝の風を感じて頂くガーデンデッキもご用意しました。
専用露天風呂には内風呂・シャワーブースも設けています。
快適空間のために、空気清浄機をご用意しています。
ベッドは定評あるシモンズ製でお布団は丸八真綿にてご用意させて頂きました。

ベッドで使用するピロ・シーツ・デュベカバーなどのリネン類は肌にやさしい感触の天然のフルコーマ糸製を使用しています。
和室寝具も特別の羊毛パット製と90%ダウンの上質掛け布団をご用意しています。
テレビは液晶大型画面をお楽しみいただけます。
トイレは高機能付ウォシュレットをご用意しています。
アメニティはシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディローションをご用意しました。
ブランドは英国王室御用達のアスプレイをご用意致しております。
くつろぎのお茶セットも吟味してご用意しました。

禁煙・喫煙について

室内は禁煙とさせていただきます。
喫煙の方には専用テラスデッキをご用意させていただきました。

館主 足立浩範